徹釣針はずし


2015年10月15日          PAT.P


現在多種多様な針はずしが売られています。

今までに何種類かの針はずしを購入して使用して見たが満足するものはありませんでした。

それにハリの大小別に何種類か必要です。

市販品のほとんどが素針に対応し素バリ仕掛けに有効な構造になっています。

徹釣の仕掛けもそうですが現在の市販品の仕掛けの多くが、発光ビーズや装飾ビーズ、フロート、エッグボール、タコベイト等々の魚にアピールする為の物が多くつけられています。

従って市販品の針はずしは使えなくなっています。


そこで自作することにしました。

コンセプトは

・ビーズ類の有り無しに関係なく使えること。

・ハリの大小にかかわらず使えること。つまり1種類ですむこと。

・飲み込まれたハリを見なくても使えること。


針はずしが必要な場面は針を飲み込まれた場合で、ハリが食道や胃壁に刺さっています。

これを外すには針を一度奥に押し込んで外し引っ張り出せばいい訳です。

只、引っ張る時に再び刺さってしまうのを防ぐため、針先を隠す必要があります。


このような考えで製作をしていこうと思います。



Φ15×30mmのアルミ丸棒を用意します。


両サイドに取付け用の穴を深さ10mmあけます。

真ん中に貫通穴をあけます。


反対側に30度ピッチで12本の溝を金ノコで刻みます。




45度ピッチで8本で充分とも思われる。

横から見るとこのようになります。

これを半分にカットします。


この時、薄めの刃の金ノコを使いました。


これから整形していきます。

整形途中です。

整形途中。


溝は約36度ピッチで10本としました。

内側整形完了です。

外側も整形完了です。

先端も整形完了です。

これをペンチに打ち込みます。

完成です。

今回アルミで製作しましたが、型を製作してプラスチックの射出成型で製作すれば量産でき価格も安く出来ると思います。

商品化の場合はご一報お願いします。



徹釣針はずしの基本原理

ハリスを徹釣針はずしで挟みます。


この時ハリスがセンターにありスムーズに徹釣針はずしが移動出来ることを確認。

徹釣針はずしを押し込んでハリのフトコロまで行くと針先が隠れます。

実際の使い方を右利きを対象に説明します。

左手にハリスを持ちハリを飲み込まれた状態の魚をぶら下げて持ち上げます。

魚が暴れる場合は尾を地面につけ動きを制限します。

この状態で徹釣針はずしを右手に持ち徹釣針はずしでハリスを挟み針のフトコロまで押し込みます。

右手に左手を添えて一気に下に下げると飲み込まれたハリが外れ魚は地面に落下します。


秋田袖


発光ビーズ付き

徹釣針はずしが閉じたままだと発光ビーズで止まってしまいます。

そこで徹釣針はずしを少し開いて押し込むとハリのフトコロまで進み針先が隠れます。


カレイ針L


シルバービーズ付き 

これも同じように少し開いて押し込む。


カレイ針14号


発光ビーズ+エッグボール付き

これも同じように少し開いて押し込む。


丸セイゴ15号

 

発光ビーズ+フロート

フロートも飲み込まれた場合、まずフロートを挟んで引っ張り出します。 

そして他の針と同じようにしてフトコロまで押し込みます。


フカセ針16号


大きい針の場合は針先が飛び出ます。

そこで針のフトコロまで押し込んだ後、徹釣針はずしを開いてやると針先は隠れます。

ハリスにテンションを掛けておくことで徹釣針はずしの形状と針の形状により自動的に針先が隠れます。


海津15号+15号+17号

孫バリ仕掛け

孫バリ仕掛けの場合は針を見ないで針はずしは出来ませんが、ハリのチモトが見えればそれを挟んでフトコロまで押し込めます。

徹釣針はずしを少し開いて針先を隠し、親バリ、子バリを徹釣針はずしの間に針先が隠れるようにして針はずしを行います。

 

こうすれば再びハリが刺さることは無いでしょう。